私の手元に一冊の本があります。「英語の資格を取ろう」1993年4月初版。

本屋で見つけたのは1994年秋でした。これに触発されて本格的に勉強を始め、

様々な試験に挑戦し始めたのは1997年春でした。

今、その本を手にとって読み直し、10年間の軌跡を振り返ってみると、感無量です。

当時読んで、いつかあんなふうになりたいという憧れと、自分の力ではとてもじゃないけど

あんなこと無理だという無力感を感じたのですが、その自分が本の中で紹介されていた

4つの資格すべてを取り、しかも、英検1級は、20回合格、通訳ガイド試験と国連英検特A級も

2回ずつ合格し、最近はその経験を人に教え、合格のためのアドバイスをし、それが良い結果に

結びついて多くの合格者から喜びの声を聞くことが多くなりました。

14年前にはとても予想できなかったことです。

そんなことが続き、一人でも多くの英語学習者の学力向上を助け、喜ぶ顔を見たい!

その思いが高じ、自分の経験をこの場で紹介することで世間のお役に立ちたいと

考えるようになったのが、この本を書いたきっかけです。

私は、或るメーカーで、32年間、普通のサラリーマンを続けてきました。

海外営業に17年間携わり、イギリスの販売会社に出向して5年過ごした経験はありますが、

元来は専門の英語教師ではなく、また、語学で有名な大学の英文科を出たわけでもありません。

でも、そんな私だからこそ、元々が英語のプロではなかった私だからこそ、

これから紹介する私のここ10年間の経験はきっと、世間の多くの

英語仲間−学生、主婦、働いている人たち、退職後のシニアの皆さん−の誰にとっても、

読んでわかりやすく、うなづき、賛同する箇所がたくさんあり、すぐにでも役に立つ

実戦的な内容に溢れていると思うのです。

英語学習で悩んでいる一人でも多くの方に読んでいただき、「英語力が伸びた、合格した」

という喜びの声を聞くことができれば、私もとても嬉しいです。